2015年9月8日火曜日

移住定住も取り組み方はイロイロ。

すでに3週間弱経過してしまいましたが、8/19に開催された、岐阜県主催の「第2回移住定住研修会」に柴原隊員、麻衣子隊員、私(タカハシ)の3名で参加してきました。

「地域において関心が高い、空家の利活用や空家バンクの活性化をテーマとし、先進事例を学び、今後の展開を考える」が目的でした。

講師は千葉県館山市の「NPO法人おせっ会の八代建正さん」と、広島県尾道市の「NPO法人 尾道空き家再生プロジェクトの豊田雅子さん」のお二人。

どちらの地域も移住者が増えてるとか、空き家の取組みが進んでいるということで注目されています。私も尾道には2度ほど訪れたことがあり、尾道の取組みの面白さを体感していたので、もっと深く裏側の話までも伺ってみたいなっと感じていたところでした。

お話を伺ってみて、おもしろいなっと思ったのは、それぞれの取組みの出発点が異なる事。


おせっ会は、もともと商工会議所が出発点となり発足した団体だそうです。




スタートとしては商工会の設立50周年の記念事業というところがあったそうですが、人口減少に伴う顧客の減少(課題)や、団塊の世代の大量退職、田舎暮らしブームというタイミング(チャンス)が合わさって事業がスタートしたようです。

なので、活動のモチベーションは「移住者を増やそう!」がきっかけなのだと思います。

移住者を増やすためには「住むところ」と「働くところ」が必要になってくるわけで、「移住促進」や「定住支援」、「地域PR」、「交流ネットワーク形成」など様々なおせっかいを展開しているようです。

空き家の確保としては、足を使って空き家を探して頭を下げるという、地道で大変な内容からスタートして、地域の信頼を得て、地域の人を巻き込みながら進めているようです。

やはり空き家には所有者の想いがつまっているので、「空き家バンクがあるから登録してください。」ではなかなか物件が集まらず、「空き家をつかってこんな人たちに住んでみたい、こんなことをしたい」といった熱意を伝えることが必要なのだと再確認できました。

白川村では、着任当初から柴原隊員が空き家オーナーさんに熱意を持って交渉をしてくれています。結果として、すでに数組の移住者さんがいたりと、徐々に成果へとつながってきました。



尾道空き家再生プロジェクトは町並みを/空家を活用しよう!からスタート

尾道から見える瀬戸内海


対して尾道空き家再生プロジェクトは、Uターン者である代表理事の豊田さんをきっかけに、移住者や建築関係者、地域住民などを巻き込んで活動している団体。

尾道は瀬戸内海に面した港町。急な斜面を切り開いた坂道の街。明治から昭和にかけて様々な年代の建築物が残っているおもしろい街。

豊田さんも故郷に残る町並みや空き家をつかって何かしたいという想いから、自身で空き家を購入し改修をすすめています。

移住者を増やそう!がスタートではなくて、「空き家を活かそう!」が出発点のようです。
取組みとしても「空き家×?= 」という事で、空き家をつかった面白い取り組みが多かったです。



尾道で空き家再生のプロジェクトが盛んな理由はいくつかあると思うのですが、
私は下記のポイントが多いんじゃないのかなっと感じました。


・空き家が多いが壊したくない→動きやすい

港町に立てられた家々は明治から昭和にかけて建てられたものが多く、様々な年代の価値ある建物が多く残っている。ただし、現在の法令では解体したあとに新築の家を建てることができない。また、車も入れないほど密集した地であるため、下水道工事ができず水洗化することができない。

港も駅も近いから車がなくても生活はできるのだけど、高齢になってくるとやはり生活はしんどい。子供たちもそんなこんなで別の地に家を建ててしまって、空き家になってしまう家が多い。

そんな理由から手放したい空き家が多いのが1つあると思う。

・景観や気候がいい。

尾道は本当に景色がきれい!アーキペラゴ最高!
ちょっと小高いところにあがれば、瀬戸内海の海と島々、四国まで見渡すことができる。
島島がつくりだす多島美は見とれてしまうほど美しい。夕日が本当にきれいだったなー。
しまなみ海道の本州側の出発点ということもあり、自転車でおとずれる観光客も多い。

・人がいい!移住者だけじゃなくて地域住民もみんな温かい。

尾道を旅した時に感じたのは、なんといっても人が温かい!
お店やってる人とか、移住者とか、まちづくり系の人が旅人にやさしいのは普通。。。

だけど、もともと住んでる地域住民の方が本当にやさしいって感じました。
道の真ん中で地図を広げていると自転車に乗ってるおばちゃんが、わざわざ足を止めて道を教えてくれたり、おススメを教えてくれたり。何も買ってないお店の土産屋のおじちゃんが「遠くから良く来た」ってポストカードくれたり。そんなことが何度も。

その土地が持ってる様々な背景から、住民性って出来上がってくると思います。
尾道はもともとが港町という事で、昔から様々な人が訪れてきたので、自然と外部の人にやさしい住民性になってきたのではないでしょうか。

あと、これはちゃんと裏を取っていないのだけど、ルーツを探ると親とか祖父母くらいの世代から尾道に暮らしはじめた人が多いのかもしれない。そういった様々な地域から集まった人が暮らす場所は外交的な住民性がうまれやすいような気がする。

実は白川村の南部地域でも同じことが言われていて、ルーツを探ると戦後の御母衣ダム建設の時に一気に人口が増加して、南部に残っている人にはその時の移住者のご子息が多かったりもする。

なんだか、少し話がずれ始めてしまったけども、、、、結局いいたいのは尾道には温かい人が多いってこと。そんなあたたかい人が多い尾道に人が移りはじめ、その波はどんどん大きくなってきたのじゃないだろうか。




なんだか、移住研修会に行ってきました!ってレポートをサラッと書くつもりが思いのほか長くなってしまいました。


記事のタイトルのとおり「移住定住も取り組み方はイロイロ。」


それはもともと地域が持っているポテンシャルがみんな違うから。
そして、それに取り組もうとしている人たちの想いも違うから。


それによって、どうやって取り組むか、誰をターゲットにするか、誰を巻き込みたいのかが変わってくるのだと思います。


尾道も館山もすばらしいのだけど、成功事例をそのままマネするのではなくて、しっかり白川村と向き合って、マネできるところはマネをすると。

麻衣子隊員と少し話したところだと、仕組みとして館山と近い動きをしているんだけど、空き家を使っておもしろい事をやろう!ってノリは尾道をうまく取り入れたいよねと。


そんなこんなで、長くなりましたが移住研修会に行ってきたよってレポートでした。

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