2015年9月17日木曜日

伝統が伝えられなくなるカウントダウン

世界遺産20周年イベントは、観光イベントだけではありません。
今年は月に1回、白川村を何十年も前から研究してきた「柿じい」こと
柿崎先生にお越しいただき、村民を対象に白川遺産学のセミナーをやっています。
村史を編纂し、かつて村の教育長もされていた「柿じい」の話は、
村のことはもちろん、日本人の歴史を振り返ることもできるまさに
「温故知新」なお話です。

今回は、村にまつわる林業と、白山信仰のお話。
白山信仰や、周囲の地名も関わっているのがとても興味深かったです。
山のガイドの説明でもここら辺はお話していきたいと思います。

こうした、時間を重ねないとできない歴史や伝承こそ、
大人の鑑賞に耐えうるコンテンツだなあ、と思える分だけ大人になったのか。
わからないけど、こうした知識は、自分たちの足元や、
生まれ育った場所を見直すし、誇りの裏付けにつながると思います。
そして、こうしたある意味「トリビア」な知識が、知的好奇心をくすぐる一歩にあるし、
これが質の高い交流人口をつくるきっかけになります。
また、 海外に行くたびに思うけど、日本人は自分たちの国をいかに語れないか。
生まれ育った足元の文化や世界観を語れることこそが、
インバウンドを増やす(アウトバウンドすることで僕らが発するべきこと)
なのだと感じました。

こうした意味では、白川村は、あるいは飛騨地方はとても恵まれた環境だと思います。
歴史を振り返るきっかけにも、これを受け継ぎ磨いている人たちが
今もたくさんいるので。

一方で、悲しいな、ヤバイな、と感じたのは、話している先生が80代、
聞いている人たちは、40代〜50代という、若い人たちが少ないこと。
お祭りの前で忙しいとは思うけど、これまで屋台骨を支えてきた人たちの
動きがあまり見えてこないことに危機感を感じます。
先人達の英知を、どこまでありのまま受け継げるのだろうか、と。

イベーションが起きるには、危機感と多様性が必要だそうです。
協力隊という異分子がきて、多様性は多少は存在しだしたところ。
危機感は、与えるものではなく、生まれるものだと思います。
どうすれば、ポジティブに危機感を抱くのか、
僕らもまだ解はありません。






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